日頃より、学校法人緑ケ岡学園・釧路短期大学の教育研究活動等に格別のご理解ご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。
このたび、学校法人緑ケ岡学園は、理事会(4月14日)において、釧路短期大学の2026(令和8)年度の学生募集を停止し、
今後、学生募集を行わないことを決定いたしました。
釧路短期大学は、1964(昭和39)年に釧路女子短期大学として開設され、その後、共学化、学科専攻の整備などを行い、昨年、開学60周年を迎えました。
この間、地域に根ざす高等教育機関として、地域から多くの学生を迎え入れ、地域に貢献できる人材へと育て、地域へと送り出し、
これまでのほぼ五千人の卒業生の多くが、道東とくに釧路・根室地域で生き、活躍しています。
しかし、若年人口の減少に加え四年制大学志向の強まりなどもあり、近年は入学者数・在学者数が定員を下回り続けています。
とくにこの数年の減少は顕著で、2024年度入学定員充足率50%台、2025年度60%台と低位が続きました。
このような状況から、今後とも定員確保は困難と判断するとともに、
本年度入学者を含む在学生の修学条件の確保・充実、進路等支援の確実な実施などで卒業へと導くことを優先し、
学生募集停止の決定に至りました。
これから本学は、教育、学修支援、進路支援などをより充実させ、在学生(1・2年生)が卒業し、免許資格も取得できるよう教職員の総力を注ぎ、
地域唯一の短期大学としての責を果たす所存です。
在学生及び保護者・保証人の方々、受験を検討していた高校生・社会人の方々、釧路・根室地域とはじめとする高等学校、
卒業者を受け入れくださった企業・団体、本学の卒業者、退職者、その他関係する方々・諸団体の皆様には、大変心苦しく、
誠に申し訳なく存じますが、学生募集停止に至った事情をご賢察いただき、なにとぞご理解くださるようお願い申し上げるとともに、
これまでのご厚情に深く感謝いたします。
なお、同じく学校法人緑ケ岡学園が設置する武修館高等学校及び釧路短期大学附属幼稚園につきましては、今後も変わりなく運営を継続いたします。
2025(令和7)年4月18日
学校法人緑ケ岡学園 理事長 中島 太郎
釧路短期大学 学長 杉本 龍紀