ふぞく幼稚園の子育て支援事業

釧路短期大学ふぞく幼稚園

 現在、少子化や核家族化、 都市化、情報化といった社会 の変化に伴い、子育てについ ての価値観や生活様式が変化 してきています。そうした中 で保護者と子どもの育ちを支 援する子育て支援活動が求め られるようになり、幼稚園に おいても地域における幼児期 の教育のセンターとしての役 割を果たし、子育て支援活動 の充実・推進に努めることが 求められています。
 ふぞく幼稚園では、子育て 支援事業として二つの取り組 みを幼稚園内で行っていま す。
 一つめは平成 15 年より行っ ている「さくらんぼクラブ」 という親子通園の未就園児教 室で、子ども達にとって初め ての集団生活となる幼稚園へ 入園する前の子達を対象とし ており、お友達との関わりや 一緒に遊ぶ為に必要なルール を学んで行く機会を保護者と 一緒に参加する事で、安心を 提供しながら少しずつ場とし て設けています。もちろん子 ども達だけではなく、保護者 の方にとっても子ども達の成 長を改めて感じられるような 機会となるだけではなく、子 育てに対する不安や悩みを、 同じ子育てをしている保護者 同士が相談をしたり、職員が アドバイスをしたりしながら 子育てをしていく支援の役割 をはたしています。
 二つめは平成 24 年より開始 した「カンガルークラブ」で、 こちらは2歳児と3歳児を対 象とした子どものみで通園す るクラブとなります。カンガ ルークラブのねらいとして
1.家庭での時間の大切さも 継承しつつ、同年齢の子ど も達との関わる場の 提供。
2. 排泄・着替え等 の基本的生活習慣を 身につける。
3.園庭や遊戯室等 の広い場所で体をた くさん使う遊びを楽 しむ。
4.子育て支援の場 であること。(子育 ての相談・質問を受 ける)
 以上の4つを掲げ ており、さくらんぼクラブよ りもより多くの時間を過ごす 中でねらいの達成を目指して います。
 子ども達の状態によって回数 を選べたりするので、幼稚園 よりも集団生活での経験を無 理のない範囲で少しずつ積ん でいく事が出来ます。

子ども・子育て新制度について

釧路短期大学附属幼稚園
園長 柿原  勝

 現在国は少子化対策の一環 として、『子ども・子育て新 制度』に向けて準備を進めて います。
 この新制度の大きなポイン トは、国の財源を『子ども達』 に活用するという点と、権限 が地方自治体に移るという点 です。
 地方自治体に移るというこ とは、それぞれの街の特徴を 踏まえることが出来ます。つ まり現場の声を行政にきちん と伝えていくというある意味 当たり前のことを行う事が求 められています。
 『子ども達と過ごしてきた からこそ分かること』『子ど も達の声なき声を代弁するこ と』が我々の役目だと考えて います。数多くの子ども達と 一緒に過ごさせてもらったこ とへの感謝の気持ちをしっか り反映させていきたいと思っ ています。
 現在新制度に対しては不確 定の面が多く混沌としていま すが、こんな状況だからこそ 『子ども達を真ん中に』とい う原点にたって対応していく べきです。