現役東大合格　森川くん

武修館高等学校

　平成 26 年３月 10 日、本校に吉報が届いた。東京大学理科一類合格。本校開校以来、初の快挙である。中高一貫４期生である森川龍君が見事現役で合格。釧路管内の高校では、平成 25 年度に東京大学現役合格を成し遂げたのは本校のみである。
　中高一貫４期生である森川君は温和な性格で、あらゆる分野に興味関心を持ち、探究心に富んでいる。生徒会副会長として、学校祭や体育祭などの企画・運営を行い、学校行事を盛り立てた。部活動では、写真部、自然科学同好会に所属し、熱心に活動した。また、写真部では、高文連釧根支部大会で金賞を受賞し、全道大会へ出場した。学習面では、高校２年で、実用英語技能検定準１級を取得。本校の目指すところである文武両道を成し遂げた。
　森川君は当初、東京工業大学や筑波大学を志望していたが、高校２年の春、目指すのであればさらに上の大学をと、物理学や天文学などさまざまな分野に興味があるため、ゆっくりと学部を選ぶことができ、伝統のある東京大学を志望するようになった。高校１年の夏から予備校に通い、２年の夏には高校での学習範囲を終え、３年からは、平日６時間、休日８時間を学習に充てた。森川君は、さまざまなことに興味を持ち、受験勉強という感覚ではなく、楽しんで興味あることを探究しているような様子であった。
　東京大学の入試はセンター試験と２次試験の得点配分が１対４と、圧倒的に２次試験の成績を重視しているが、センター試験で基準点に達しないと２次試験を受験することのできない“第１段階選抜” がある。森川君はセンター試験の得点率８割を超え、２次試験へと駒を進めた。幅広い知識が必要となる東京大学の２次試験では、ここまで培ってきた知識の豊富さを活かすことができ、手応えを感じていた。そして、３月 10 日。東京大学理科一類現役合格という本校開校以来、初の快挙を森川君が成し遂げた。　合格後、森川君は伝統ある東京大学の有名な教授陣の講義に期待を膨らませると同時に、「将来、地元釧路に貢献できる人材になる」と抱負を語った。
　道東唯一の私学である本校にとって、東京大学現役合格という快挙は歴史に残るものである。“あきらめずに努力をすれば夢は叶う”ということを証明してくれた先輩の背中を見て、後輩たちも自分の夢を追い続けてほしい。

普通コース強化指定クラブの活躍

武修館高等学校

　今年度より、バドミントン部、サッカー部、吹奏楽部の３部が普通コースの強化指定クラブになりました。
　どのクラブにも多くの新入部員が入部し、活気あふれる活動を行っています。吹奏楽部は、コンクールに参加するなど人数も増え、休日もほとんど休みなく練習に励んでいます。バドミントン部は、地区大会を３位で突破し、第 67 回北海道選手権大会に出場するなど１年生の活躍が目立っています。サッカー部は、フットサルの大会に向けた準備に取り組み、全道出場を目指し、毎日の練習に取り組んでいます。
　３部が強化指定となり、学校全体が活気づいています。これからも体育コースに負けない活躍をしてくれると期待しています。

甲子園出場へのご支援・ご声援
　　　ありがとうございました

武修館高等学校　野球部監督
小　林　正　人

　緑ケ岡学園創立 50 年という記念すべき年に、甲子園初出場を成し遂げることができたことを大変光栄に感じております。また、猛暑の中、甲子園まで足を運んで頂いた方々、学校で声援を送って頂いた方々、ご支援とご声援を頂いたすべての方々に感謝申し上げます。また、前監督や前部長の先生、これまで野球部を築き上げてきた多くの方々の努力の結果だと感謝しております。
　今年４月に着任し、皆様の期待や希望を感じながらも、同時に不安や葛藤が混在しておりました。不安や迷いで精神的にも揺らいでしまう状況の中、真摯に現状を受け止めてくれた生徒たちと保護者の方々には心から感謝しています。
　名門八戸学院光星高校との対戦は、劣勢と思われていましたが、いざ試合が始まると一回からの好守備から流れがこちらに傾き、見ている人も自然と私たちのことを応援してくれるようになりました。試合終了後にスタンドからいただいた「またすぐに帰って来いよ。待っているからな。」という声援に、必ずやこの甲子園に帰ってくるぞという思いになりました。
　我々武修館高校野球部は「人間形成」に主眼を置いており、決して一つの事象に驕れることなく、規範意識を持ち、人への奉仕の心が全員野球の礎になることを目指します。野球をやる以前に一人の人間であることを自覚し、探求心溢れるチームであり続けたいと思っております。皆様からは善戦、惜敗と言って頂けますが、やはり悔しいです。「敗戦からのスタート」を切らなくてはならないと思っております。
　これからも皆様のお力添えを頂きながら成長していきたいと考えておりますので、今後とも宜しくお願い致します。

きめ細かな指導を目指して10周年

武修館中学校

　武修館中学校は今年で 10 周年という節目を迎えました。この 10 年間で本校が大切にしてきたものの１つに「きめ細かな指導」というものがあります。
　本校では平日に７時間授業、土曜日は３時間授業を実施しています。これは、多くの時間をかけて学習内容の理解を深めるとともに、高校内容の先行学習を実施して大学受験に備えるためです。さらに、毎週行われるチェックテストでは前週の学習内容を確認し、放課後にはＳＣ（Study Charge）タイムという課外授業があるなど、個に応じた指導を受けることができます。また、校訓「愛と奉仕に生きる」の精神に基づきボランティア活動を積極的に行うとともに、茶道や華道などの体験学習を通して社会の良き形成者としての資質向上を目指しております。
　このような「きめ細かな指導」を大切にしてきて早 10 年、今年の３月には本校初の東京大学現役合格など、中高で連携して指導してきた一貫コースの第四期生が大健闘してくれました。在校生たちが新たな伝統を築いていけるよう、これからもきめ細かく熱心な指導を大切にしていきます。

見学旅行でグアムへ

武修館中学校

　２年生が９月 21 から見学旅行へ行きます。
　行き先は東南アジア随一の観光地、グアムです。　見学旅行は武修館中学校で最大のイベントで、２年生はこの日に向けて様々な準備をしています。
　しおり作成などの事前学習では、現地の地理や歴史のみならず、お金の単位や食文化、住んでいる生き物などについても調べていきます。みんな調べたことが役立つかどうか、現地の様子を見聞きするのを楽しみにしています。
　グアムで主に話される言葉は英語です。普段勉強している英語を使う絶好のチャンスです。そのため事前準備として、英語の学習により一層力が入ります。コンピュータによる発音チェックシステムを用いて、「通じる･伝わる」英語を目指します。
　この機会が単なる楽しい旅行ではなく、グローバルな人格を養うきっかけとなるよう、力を合わせて頑張ります。

中高一貫コースの特色

武修館中学校
武修館高等学校

　中高一貫校である本校の一貫コースの特色は、高校１、２年生は平日７時間授業、奇数土曜には３時間授業を行っている。高校３年生の 10 月、 12 月には目標の大学に向け、受験指導に特化し、特別な授業体制を組む。また、数学、英語については習熟度別授業を展開し、個に応じた指導に力を入れている。数学、英語に関しては、東京から外部講師を招いて学習指導に当たっている。総合的な学習の時間では、華道、茶道、書道、箏曲を選択して行う“日本文化を学ぶ”という授業があり、日本文化に触れ、学ぶ機会を設けている。放課後にはセンター試験や模擬試験の対策を課外講習の中で行っている。長期休暇の際にも大学進学を見据え、講習を行っている。また、模擬試験を実施し、その成果を見ながら個人面談、三者面談を随時行っている。年々、部活動への入部率も高くなり、授業や課外講習などがある限られた時間の中で、熱心に活動している。
　一貫コースでは、個に応じた進路指導に力を入れている。その結果として、平成 25 年度までの進学実績は、本校開校 50 年で初の快挙である東京大学現役合格をはじめ、３年連続北海道大学合格、東京外語大学、横浜国立大学などの国公立大学合格、北里大学獣医学部、日本大学獣医学部、酪農学園大学獣医学部合格をはじめ、早稲田大学などの私立大学合格を成し遂げている。中高６カ年の教育をより良いものにするため、より一層中学・高校の連携を密にし、昨年度までの実績を土台とし、さらなる飛躍をしていかなければならない。